プロスキーヤーである上野雄大さんをご紹介いたします。
世界を舞台に活躍され、海外の大会でも優勝経験を持つ、フリースタイルスキー、特にハーフパイプでは、日本で右に出るものはいません。すごく気さくで、明るい上野さんの今後の活動にも是非注目したいと思います。スキー雑誌で特集されるほか、スキームービーにも多く出演されています。是非一度、上野さんの華麗なるパフォーマンスを拝見してみてください。これからの上野雄大からは目が離せない!!
名前 | 上野 雄大 |
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所属 | アトミックインターナショナルチーム |
生年月日 | 1981/05/25 |
身長 | 174cm |
体重 | 70kg |
2006〜2007 | King of Half pipe 2nd Nippon Open Half Pipe 8th Slope Style 8th |
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2005〜2006 | New Zealand open 7th FIS world cup / France 4th King of Half Pipe 1st |
2004〜2005 | New Zealand open 1st New Zealand volkle cup 1st World Championship 12th WSSF 12th |
2003〜2004 | US-Open ski cross 7th Japan Cross Masters 2003 1st |
「僕は現在、アメリカにて雪上での撮影とトレーニングの毎日です。
現在はシアトルから2時間のMt Bakerというスキー場にいます。
ここは1年間の降雪量世界記録を持つ有名なスキー場です。
現在もかなりの量の雪がゲレンデにはあり、充実した撮影をする事ができています。
現在住んでいる場所は自然が多く残る地帯でまわりには何もない場所です。
静かで落ち着く場所ではありますが、一方で食材の調達が簡単ではないので食事には気をつけています。
全ての栄養素を補う事は非常に難しい環境ですので、サプリメントが強い見方になっています。
日本にいるとき以上にミネラル、ビタミン類の摂取は多めにしています。
また、プロテインも重要な役割を果たしてくれるので、海外遠征には必ず持ってきています。
海外にいるときのリラックス方法は音楽と映画です。
1日が終了して夜寝る前には必ず時間を取って好きな音楽を聞くか、映画を見るようにしています。
そうすることで、1日ずつしっかりリセットされて翌日にはまた新たな気持ちでスタートできます。
上野雄大
「映画銀色のシーズン」
現在公開中の映画銀色のシーズン、この映画はフリースキーをテーマにした恋愛映画で昨シーズン中に収録されたものです。
僕もこの映画の中でライディングのシーンを少しだけ担当しました。
映画の中に出てくるスキーを使ったアクションシーンは非常に迫力があって見応えがあると思います。
撮影は自然相手のものだったので、スタッフの苦労は相当なものだったと思います。
そんな作品を是非多くの人に見ていただきたいと思います。
きっと、雪山に行ってみたくなると思いますよ。
上野雄大
こんにちは
今回は専門的アドバイスです。
僕が現在やっているフリースタイルスキーと従来のスキーとの大きな違いは使用しているマテリアルの違いが大きいです。
何が違うかというと最大のポイントはスキー板です。従来のスキーは進行方向、つまりスキーを履いたときのつま先側の先端が反り上がっていました。それがかかと側の先端も反り上がっているツインチップスキーというものに変化しました。スキーの両サイドが反り上がった状態で、前にも後ろにも滑走可能になりました。まず、スキーを選ぶときの大前提として両サイドが反り上がったスキーをチョイスすることが大切です。
次にサイズです、女性のビギナーは150cm台、男性で160cm台が非常に扱いやすく楽しめるサイズです。
そこから上達するにつれて5cmアップして、女性が165cm,男性が175cm程まで長くすることで安定して滑りができるようになります。
次にブーツですが、ブーツは自分の体に直接触れる重要なマテリアルです。
選ぶポイントとしては、とにかく自分の足に合った1足に出会うまでいろんなブーツを履いてみることが必要です。
その他、ストックやウェアなどは自分のスタイルに合わせて自分のセンスでチョイスすると良いです。
フリースキーは決められた枠にとらわれずに自分らしく楽しむものです。
マテリアルのデザインも自分が気に入ったものをチョイスすることでさらに楽しいライディングができると思います。
マテリアルの準備ができたら次は実際に雪の上に立ってのジャンプに挑戦。最初からビックなジャンプに挑戦するのは絶対にダメ。
どんなスポーツでも基本が大切だし、基本がしっかりできたらそこからの上達は早い!
まずは雪の上に立ってスキーを履いたらしっかりとサンターポジションをキープ。
センターポジションの基準はその場でジャンプしたときにスキーのセンター部分と同時にスキーのトップとテールが同時に雪から離れるようにジャンプできるポジションがベスト!
このポジションをマスターできたら次は滑りながらジャンプ。そして次は数10 cmで良いので雪のコブを使ってジャンプしてみる。
そしてパークにあるようなジャンプ台に挑戦していく。このようにしっかりと段階を踏んでいくことで怪我なく楽しみながら上達していけます。
上野雄大
こんにちは 上野雄大です 最近はシーズンが終了して、1年間の中でも貴重な夏とオフを満喫していました。7月に入り体も心もリセットされた今、来シーズンに向けて本格的に陸上でのトレーニングを開始しました。また、8月〜9月中は再び南半球ニュージーランドにで冬を迎えます。 スキーヤーのオフシーズンの過ごし方やトレーニング方法ってなかなかイメージが難しいと思いますが、僕がオフシーズンのトレーニングで重視していることは、すごくシンプルです。雪の上に立っていないこの時期には、とにかく基礎持久力を徹底的に強化します。 長時間のランや自転車を使っての有酸素運動に時間をかけて、長いウィンターシーズンに備えます。 シーズン中は長時間雪の上に立ち、滑り続け、世界中を転戦するとシーズン後半には本来の動きができず結果を残せないことが多々あります。 そういったことを最小限に抑えるためにも、雪とはかけ離れたこの1ヶ月間はシーズンを占う重要な期間です。 またオフシーズンに技術的な部分のトレーニングが非常に難しいのがスキーの特徴です。 なぜなら完璧に雪上滑走する感覚を雪の無い状況で再現することができないからです。 そこにこだわっていたら時間の無駄だと思っているので、専門的な動きはウォータージャンプというトレーニング方法だけにしぼっています。 ウォータージャンプとは人工芝で作られたジャンプ台をスキーで飛び出し、水が張られたプールに着地することで、より安全に空中感覚を養うトレーニング方法です。 その他には僕の趣味でもありすごくハードなトレーニングでもあり、さらにバランス能力も養えるサーフィンはこの時期には欠かせません。 トレーニングは嫌々やっても身にならないものです。自分が鍛えている部分や、トレーニングの意味をしっかり理解して、さらに楽しみながら体を作ることが僕の考えです。 そして、休養と栄養のバランスを取ることで短期間でもしっかりとした体を作ることができると思います。 8月9月の2ヶ月間はニュージーランドでの雪上トレーニングが始まります。 しかし、この時期は大会というよりも冬に向けての準備なので、午前中は雪上でのトレーニング、午後はジムでウェイトトレーニングを中心に強い体作りをしていく予定です。 最近のサプリメント摂取状況はマルチビタミン/マルチミネラルをしっかり摂ってコンディションを整えています。 8月以降にはプロテインの摂取量を増やしていきます。 現在体のコンディションが非常に良い状態なのでこのまま維持して次の雪上を迎えたいと思っています。 今後も応援よろしくお願いします。 上野雄大
はじめまして、フリースタイルスキーやーとして活動している上野雄大です。フリースタイルスキーと言ってもあまりピンとこない方も多いのが現状だと思います。フリースタイルスキーとは、簡単に言うとスノーボードを使って楽しむものを、そのままスキーに置き換えただけのものです。雪上に設定されたジャンプ台を飛んだり、スノーボードでは既にオリンピック種目にもなっているハーフパイプを使って競技をするのがフリースタイルスキーです。そんな今までにない新しいスキーの可能性に挑戦しようと思い、ここ数年間は海外を中心にコンテストを転戦しています。現在はアスリートとしての活動がメインですが、何しろ新しいスポーツでまだまだ一般の方々への認知が薄いことや、このスポーツを多くの方に知っていただきたいとも思っています。そのための活動も行っています。フリースタイルスキーのレッスンや雑誌や、DVDにてスキーの楽しさをより多くの人に知っていただけたら幸せです。アスリートとしての近況としては1月にアメリカにてUS-open、2月には日本にてNippon-openに参戦しました。US-openに関してはセミファイナルにて敗退してしまいましたが、Nippon -openではスロープスタイル、ハーフパイプ共に8位入賞という結果でした。順位だけで言うと厳しい結果ではありましたが、今の日本と海外のレベルの差や、自分自身の現状ふまえると内容的には満足のいく結果でした。今回の経験をいかして春にカナダで開催されるWSI(ワールドスキーインビテーション)で良い結果を残せるよう頑張りたいと思います。また、2年後の2009年には日本では初めてとなる世界選手権も開催されます。この大会に大きな照準を合わせ、残りのシーズンも充実したものになるよう体のケアをしっかりして2007シーズンを乗り切りたいと思っています。応援よろしくお願いします。